やけど(熱傷)の治療はお早めに! ~日本熱傷学会講習会で学んだこと~
こんにちは。
多治見こばやし皮フ科形成外科です。
7月に入るまでは例年よりも涼しく、「今年の夏は過ごしやすいかも!?」
と淡い期待を抱いていましたが・・・今週に入り急に熱くなりましたね。
水分補給はしっかりして、お部屋の中は涼しくしてください。
さて、先日開催された日本熱傷学会講習会に参加してまいりました。

「熱傷=やけど」のことです。
やけどはお子様から大人まで、日常生活の中で誰にでも起こりうる身近なケガ(外傷)です。
例えば・・・
・熱々のお味噌汁やカップラーメン、コーヒーをこぼした
・ヘアアイロン、͡コテを使っていたら誤って皮膚に当ててしまった
・天ぷらや揚げ物をつくっていたら油がはねた
・熱湯の入ったやかんや鍋、フライパンやオーブン、魚焼きグリルの金属部分にさわった
など・・・このような場面でやけどを受傷する方はとても多いです。
そして「やけど」と聞くと何となく冬場のイメージがあるかもしれません。
・ストーブに触れてしまった
・ホッカイロや湯たんぽをあてたまま寝たら翌日やけどをしていた
・あったかいお風呂に入ろうとしたら思いのほか温度が上がっておりやけどをしてしまった
といった場面がイメージできると思います。
しかし実のところ、夏にやけどする人も少なくありません。
✅まず思いつくのが、花火やバーベキュー、アウトドアの際のやけど
✅意外なところでは、公園のすべり台やブランコ、ジャングルジムの金属部に地肌がふれることによるやけど
✅見落としがちなのが、転んではげしくすりむいた時の摩擦熱でのやけど
などが挙げられます。冒頭にも書きましたが、ここ数年で気温があがり
公園の遊具に触れると思った以上に暑くて驚いたことはないでしょうか?
そんな「やけど」について、以下の内容を学びました。

デブリードマン、とは壊死してしまった皮膚を削り取ること。
敗血症、とはやけどを負ったところに細菌が繁殖してしまった結果、体の状態が悪くなってしまうことです。
これだけ聞くと怖く感じてしまいますよね。
ですが、「やけどくらいで病院に行かなくても大丈夫」と考えて放置してしまうと
やけどをしてしまった皮膚が壊死してしまったり、
細菌が繁殖して全身状態が悪くなってしまうことすらあります。
やけどは早めの受診がおすすめです。
次のような場合は、早めに受診をしてください。
✅水ぶくれができた
✅小さなお子様や、ご高齢の方のやけど
✅手や足、手足の関節部やお顔のやけど
✅数日たってもじゅくじゅくしている
✅やけどしたところが白っぽい、黒っぽい
✅カイロや湯たんぽをあてたまま寝たらやけどになっていた(低温やけど)
様子をみていたら悪化してしまった、というケースは珍しくありません。
重症化してしまうと「傷あと」「色素沈着」として残るばかりか
「ケロイド」「瘢痕拘縮、ひきつれ」になってしまうことさえあります。
「水ぶくれができたけど病院にいくべき?」
「やけどは皮膚科、形成外科どっちにいけばいいの?」
と迷われる方も少なくありません。
重症化させないために最も大事なことは「早めに受診して適切な初期治療を受けること」です。
やけどは初見では判断できない
やけどしてから最初の数日は「ぱっと見はたいしたことなさそう」に見える事がしばしばあります。
しかしここで油断して治療をしないと、重症化するリスクがぐんと高まります。
やけどの範囲や、皮膚のどこの深さまで至っているかを正しく評価した上で
適切な初期治療を受ける事で重症化のリスクを下げる事ができると言えます。
皮膚科・形成外科 2つの視点からやけど治療にとりくむ
まずは皮膚科の視点より、皮膚表面を診てまず最初にすべき治療法を提案いたします。
やけどをした直後の痛みの程度、痛みの有無、やけどの範囲、やけどの周りの症状で
適切な外用薬(=塗り薬)が変わってきます。
続いて形成外科の視点では、皮膚だけでなくさらに深い層を診ます。
重症化してしまったやけどに対してどんな外用薬を使用するか、
壊死した皮膚は外科的処置をするか、感染した場合はどんな抗菌薬を使用するか。
ここでさらに重症化してしまう事を出来るだけ防ぎ、傷あとやケロイドが残らないよう試みます。
皮膚科・形成外科の2つの視点を組み合わせることで
・適切な初期治療でやけどを重症化させない。
・重症化してしまった場合も適切な処置をする。
・出来る限り傷あとを目立ちにくくする。
といったところまで幅広くカバーいたします。
やけどのことなら多治見こばやし皮フ科形成外科へお越しください!
当院では、日常生活で起こるやけどからお子様からご高齢の方のやけど、
重症化してしまったやけどまで出来る限り診療いたします。
今回の講習会で得た知識を日々の診療に活かして
多治見市、東農地区の皆さまに安心してご相談いただける医療を提供いたします。
「このくらいのやけどでも受診していいのかな?」
繰り返しになりますが、やけどは初期治療が何よりも大事です。
多治見市・土岐市・瑞浪市・可児市・恵那市などの東濃地区でやけどをしてしまったら、
(もちろん東農地区以外の方もお待ちしております!)
お気軽に多治見こばやし皮フ科形成外科へご相談ください。
皮膚科・形成外科の両方の視点から、一人ひとりに適した治療を提案いたします。

着々とクリニックの外観が明らかになってきました。
思い描いていた「皮膚のことなら何でも診るクリニック」の実現に近づいており非常に楽しみです。
そして何より、暑い中クリニック建築をしてくださっている工務店の方々に心から感謝いたします。
引き続き学会などで学んだことや、クリニックの状況をお伝えいたします。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。
