地域の皆さまへより良い医療を届けるために、形成外科学術集会で学んだこと
こんにちは。
多治見こばやし皮フ科形成外科です。
先日開催された、第69回日本形成外科学会総会・学術集会のオンデマンド配信を視聴しました。
総会・学術集会とは、全国の形成外科の医師が1年に1回集まり、
最新の知見から長年培われてきた伝統的な手法の継承、基本的な治療技術まで幅広く学ぶ集会です。
日々進歩する医療を学びつつ、初心・基本を忘れないための重要な機会となっています。
今回も現地で参加したかったのですが・・・徳島県での開催で日帰りが難しく、断念しました。
ですが、オンデマンド配信も出来たことで現地参加が出来なかった人たちも学びを得る機会が得られるのは
本当にありがたいことです。今年はオンデマンドでしっかり学びたいと思います!
そもそも形成外科ってどんな科なの?という疑問はあると思います。
今回は学会で学んだことをいくつか書いて(本当はもっと書きたいのですが!)、
「形成外科ではこういうことをやっているんだ」ということをお伝えできたらと思います。
1.皮膚腫瘍(皮膚のできもの)、皮膚悪性腫瘍(皮膚がん)について
皮膚腫瘍は頭から足先まで、皮膚があるところであればどこにでも発生し、
ほくろ、粉瘤、脂肪腫といった良性のできものから、皮膚悪性腫瘍(皮膚がん)まで多岐に渡ります。
保険診療の形成外科では、皮膚腫瘍の手術が一番多いかもしれません。
本学会を通して、傷あとを残さないための手術方法や要点、皮膚がんの再建方法だけでなく
「しっかり皮膚を診て正確に診断する」ことが最も重要であることを再認識しました。
診療をしていても、よくよく皮膚を診ると皮膚腫瘍のように見えて実はニキビだった、
といった場面にしばしば出くわします。
当院でも、皮膚のできものでお悩みの方がいましたら丁寧に診察をした上で
手術を希望される方に安心して受けていただけるよう知識と技術の研鑽を続けてまいります。
2. ケロイド・肥厚性瘢痕について
ケロイド・肥厚性瘢痕とは、かなり簡単に言うと・・・
体が傷あとを治そうとがんばりすぎた結果、元々あった傷よりも大きく残ってしまう疾患のことです。
できやすい体の部位や性別、年齢、人種など要因は様々です。
ケロイド・肥厚性瘢痕のメカニズムや治療法を学会を通して復習しましたが、
ニキビ、転んだ後の傷やケガ、やけど等、様々な原因でケロイド・肥厚性瘢痕は発生するリスクがあり
最も大事なのは初期対応だと痛感しました。
日常にありふれた疾患であるニキビ、けが、やけどから、皮膚腫瘍の手術方法まで
初期対応次第でケロイドを予防できる可能性が高まります。
当院ではケロイドの治療だけでなく、予防にもしっかり取り組みたいと思います。
3.眼瞼下垂(まぶたのたれ)について
形成外科が保険診療で専門的に行う治療の1つに、眼瞼下垂があります。
本学会では、手術前の評価方法からデザイン、手術方法から合併症まで多くの発表がありました。
今まで学び実践してきた手術方法と大きなズレがないことを再確認して安心しましたが、
おごる事なく基本を忘れず、患者様一人ひとりに真摯に向き合うことを忘れず邁進する所存です。
まぶたが重い、視野が狭くなった、額のしわが増えたなどのお悩みがある方は、お気軽にご相談ください!
4.足の疾患・フットケア外来について
巻き爪や陥入爪、タコ・ウオノメ(胼胝・鶏眼)、水虫や湿疹、足のかゆみや多汗症など
足の疾患・皮膚トラブルは多くの人が悩まされており、かつ日常生活に大きな影響を与えます。
私にとっても嬉しい誤算だったのが、足の疾患・フットケア外来・在宅医療について
形成外科の学会でも重点的に取り上げられていたことでした。
「巻き爪やタコが原因で、歩くときに痛い」「足がかゆくて眠れない」
「足の裏の汗が多くて過ごしにくい」「足のきずが全然治らない」
このようなお悩みで困っている方のお力になれるよう、努めてまいります。
クリニックでの外来診療だけでなく往診等でも貢献出来たら、と思案しております。
以上が主に学んだ内容です。
これ以外にも、レーザー治療や美容医療・美容皮膚医療に関する講演も受講して
安全性と有効性を重視した医療をお届けすることの大切を再認識しました。

個人名等あるため加工していますが、学会の参加証です。
今回学んだ内容を今後の診療に活かし、より良い医療ご提供できるよう努めてまいります。
開業までまだ時間がありますが、多治見市をはじめとした地域の皆さまに
「相談して良かった」「来て良かった」と思っていただけるクリニックを目指して
引き続き準備を進めて参ります。
どうぞよろしくお願いいたします。
